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2015年10月24日 (土)

【模型】 激光生活 中華レーザー加工機の調整詳説 #2

レーザー光路反射鏡調整の続きです。

前回はA鏡、B鏡と調整してC鏡のあるレーザーヘッドの穴(の付近)まで収束させたところですね。
この状態でレーザー光は加工エリアのフレームと平行に飛んでいるはずです(再掲下図)。

Slaser08

ではヘッドの穴への収束から加工物への光路調節を見てみましょう。

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Sr1214564

使いまわしの画像ですが、上図の(ウ)(エ)(オ)(カ)の点でレーザー試射した結果、
ほぼ穴の中央に収束している状態です。

うまく中央に収束しているのは、最初の調整の時に左に見える長穴加工の固定ネジを
調節してヘッドの位置をずらしてあるからです。
安っすい中華レーザー加工機がデフォルトでここまで調節されてたら大したもんですよね。

なるべく穴の中央に収束させたいところですが、C鏡で下に落とした時にレンズの中心へ
入ることを優先したいので、ここではこだわりません。

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Sr1214551

C鏡を固定している板バネのネジを緩めてミラーを外し、穴にドライバーを突っ込んで回し、
下のレンズ部とミラー部を分離します。

安い機種ですのでC鏡はヘッドに固定状態・・・角度調節はできません。
っていうか、ここのミラーが調節できてしまうとレンズ中心に向けて落とすことは容易になりますが、
光路がレンズに対して垂直じゃなくなるのでまったくもって意味がないと思います。
つまり、C鏡に調整機能は要らない、、、調整出来るということは取付け角度の精度に
自信が無いと言うことの現われのような気がしますね。

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Sr1214553

外したレンズを清掃し、両面テープを貼って取り付け座に固定してしまいます。

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Sr1214554

台座の穴が大きく、ヘッドを緩めるとレンズが遊んでしまうので固定しておこうということです。

固定位置は、ヘッドを締め付けた時に穴がちゃんとレーザー進入路に向いていること。
そうしないと固定の意味がありませんね。。。

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Slaser09

こんな理想の光路が確保できれば最高なんですけど・・・。

C鏡がキチンと45°になっているのか、そもそもヘッドの台座自体は大丈夫なのか、
レンズは傾いていないかなど、疑ったらキリが無いですが、どうにかしてこの理想に
近づけるべく調整をするのです。

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Sr1214568

これも使いまわし画像ですが、レンズ筒内にピッタリ収まる厚紙を切り出して、C鏡をそのままに
レンズのどこにレーザーが当たってるのかを見ます。

中心からX軸方向にズレている場合は、台座を固定するネジにスペーサーを入れたりして
鏡の位置を上下させます。
ヘッドの位置を上げるとレンズのレーザー通過点はX軸の右に移動します。
これをやるとヘッド穴の通過点は中央から下方向にズレますが、これはこれでいいんです。

Y軸方向のズレは長穴加工の取り付けネジ部分を調整して、レーザーがレンズ中央へ
落ちるようにします。

これで光路の調整はめでたく完了です!
あとはレンズから加工物までの焦点距離の確保ですが、通常の加工機は2インチレンズを
使用しているので
レンズ中央から50.8mmが焦点で±2.54mmが有効焦点深度となります。

この±2.54mm(幅5.08mm)という数字が5mm厚のアクリルなどをカットできることの根拠と
なっているようです。
光路の調整が上手く出来ていれば、簡単にこの数字をクリヤー出来るはずです。

頑張って光路の調整をしておけばすごく快適に使えるんです。
加工エリアの場所によって切れ方が違うとかいうこともありません。

とりあえず調整の詳説はこれで終了とさせていただきます。

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