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2015年7月 8日 (水)

【模型】 マニ50 PS:ポリスチレン(スチロール樹脂)の耐溶剤性能

ネコパブ マニ50のウェルドラインがひどいということで、最近はあまり気にしなかったプラ(PS)と
各種塗装用溶剤(+α)の関係を実験してみようと思います。

エアブラシによる下地作りや塗装が基本のところ、ランナー片を溶剤に漬け込むという少々ナンセンスな
方法ではありますが、最悪の事態を想定した実験で様子を見てみました。

ランナー片は、荷物扉やホロ吊りがモールドされていた青いやつです。
漬け込み時間は5~10分、取り出して樹脂を見ています。

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まずは久しぶりに買ってきたノーマルグレードの「Mr.カラーうすめ液」。
Mr.カラーがスチロール樹脂用塗料なだけあって、ランナーや液にまったく変化は見られません。
もっと長時間の漬け込みだと何か変化が起こるのでしょうかね。
ABS樹脂じゃないから大丈夫な気もしますが。。。

鉄道模型を本格的に始めてからはエアブラシ用にはレべリングうすめ液(ガイアはT-07hモデレート溶剤)が
専属の希釈・掃除溶剤になってるし、ひどい汚れにはツ-ルクリーナー、塗料の粘度が高くなった時には
真溶媒を使うのでホントにノーマルの出番が無いんですよね、求める性能じゃないっていうか。。。

でもスチロール樹脂に安全なのは今回良く判りました。

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今回下地のサフェーサーの希釈に使ったラピッドうすめ液。
色素も溶けだしてランナーの周りにはデロデロになった樹脂が・・・。
液そのものは澄明な感じで、溶解というより膨潤です。
浸漬時間が短かったからか、ランナー自体の強度はあまり変わっていないようですね。

揮発は大変速いですが濃厚な接触では完全にアウトですね。
これを見ちゃうとちょっと怖くなります。。。(汗)
ただ、吹きつけ面の乾燥は驚くほど速いので、通常範囲内の希釈で使用し、シャバくしたものを
垂れるほど吹かなければ全然問題は無いと思います。

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いつもエアブラシに使ってるレべリングうすめ液(ガイア T-07h)です。

なんと、ノーマルうすめ液と同様、何の変化もありません!
ノーマルに比べ塗料の溶解度が上がってるため、何かしらの影響がありそうだったのですが
全くの思い過ごし・・・冤罪に近いですね(汗)
ランナーの強度も変化無さそうですし。。。

これだったら最初からいつも通りコイツで薄めて吹いても良かったような感じがします。
ただ一つ、揮発が遅めなことがウェルドラインにどんな影響を与えるのか気になりますが。
ABSじゃないからアルコール類の影響は無いに等しいかもしれませんね。

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まずこういう使い方をすることは無いであろうツールクリーナーによるランナーの漬け込み実験です。
ラピッドうすめ液よりも濁った印象なのはスチロール樹脂が溶けているためでしょう。
引き上げたランナーには「ス」が入った感じですね。

塗料の溶解度が高いので掃除には大変重宝しますし、サフェーサーがダマになった時には
少し加えることでキレイに分散してくれるので必需品です。

ランナーは柔らかくなっています。

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こちらは真溶媒での実験。
真溶媒はビン塗料の粘度が上がってしまった時に足すことで元にもどします。
「うすめ液と違うのかい!」というツッコミがありそうですが、うすめ液は塗装の時に薄めるもの、
真溶媒は保存で溶剤が飛んでしまった時に足すものです。

ツールクリーナーほどではありませんが、液は濁って樹脂が溶けていることが示唆されます。
引き上げたランナーには、やはり「ス」がはいっているようです。
ランナーは柔らかくなっています。

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続いてラッカーシンナー。ウレタン塗料のうすめ液として使っているものです。
上2種と同じく、液に濁りが見え、引き上げたランナーには「ス」が入っています。

まぁ、通常プラ素材に直接ラッカーシンナーで薄めた塗料を吹くことも無いですからただの実験ですが、
ランナーの軟化度は結構高いです。

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こちらはアセトン漬け込みですが、液は澄明で色素だけが溶け出た感じです。
ランナーは膨潤してボコボコになっています。
これも単体では直接塗装に関係しない溶剤ですが、ランナーの軟化度は高いです。

余談ですが、わざと行う縮れ塗装には必需品であります。

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ナニゲにMr.セメントSにも放り込んでみました。

使い古しの空き瓶に液を入れ、ランナー投下。
見る見るうちにランナーがやせ細っていきます。
溶着型の接着剤ですから当たり前ですが、デロデロにならずキレイに溶けています。

ピンセットが入らず、引き上げ出来ませんでした・・・。
これも塗料の溶剤には使いませんが、たぶんランナーは最高に柔らかくなっていることでしょう。

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こちらは二塩化メチレン(ジクロロメタン)のアクリサンデー接着剤。

アクリルからPS、ABSはもちろんPET樹脂まで溶着するだけあって、最高に溶けてます。
もちろんこんなものを塗装の時の溶剤に使うことはありませんが、効果としてはラピッドうすめ液に近いでしょうか。

プラ溶解力が強く、揮発が大変速いのが特徴ですが、直接浸漬となるとどうにもなりませんね。
ランナーはやわやわです。

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以上、簡単な実験でした。

この結果からいくと、ひどいウェルドラインがあってもノーマルのMr.うすめ液を使う分には大丈夫でしょう。
ノーマルだとサフェーサーの溶解に難があるのでやはりラピッドうすめ液で正解だったのかもしれません
※どう見てもレべリングうすめ液が正解ですよね。

そうすると今さらですが、PSにはレべリングうすめ液、ABSの下地サフェーサーにはラピッドうすめ液
というのがひとつの基準になるのかと思います。

次はもう少し突っ込んだレポートをしてみたいと思います。

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