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2014年6月 6日 (金)

【模型】 自作インレタ実験室 #3  箔押し文字の取り出し

コピーやレーザープリンターのトナーが熱で溶けることによって接着性を有するようになることを利用した
スタンピングリーフの箔押しですが、模型への利用を考えたときに、直接模型の表面に箔押しする
以外には一度紙面に箔押ししたものをどうにかして取り出し、再度それを転写する必要があります。

概念としては

S1

S2_3

これでトナーをバインダーとしてスタンピングリーフを転写した箔押しが出来上がった状態です。

前回の記事で書いたように、この転写された”箔の部分”あるいは、”トナーと箔の部分”を取り出し、
模型の表面に再転写できればいいのですが、どうやって用紙からキレイに剥がすかという問題に
ぶち当たるわけです。

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最初は用紙を溶かせばいいだろうと安易に考えていました。
習字の半紙やトイレットペーパーでは印刷の段階で現実的ではないので、溶ける紙として販売
されている「トップシークレットペーパーA4」を購入して実験です。

結果として、印刷から箔押しの行程はなんの問題も無く行えるものの、紙を溶かした時点で
箔+トナーの層は支持体を失って浮遊・・・バラバラになった金色の文字(裏はトナーの黒)が
水面に浮かぶというシュールな光景を目の当たりにしました。

いわゆる「水転写」ならばこの状態のものを被転写物に貼れば完成なのですが、車体表記は
離れた字がいくつも連なるため、一文字ずつ拾って貼り付けなど、全く現実的ではありません。

それ以前に、熱転写時に溶けたトナーが紙の繊維を抱き込み、それをキレイに除去することは
不可能な状態に見えます。

そこで考えたのが「洗濯のり」を使って用紙とトナーの間にワンクッション置くことと、剥がれた
箔+トナー層をバラバラにしないための支持体を設けることです。

概念としてはS3_2

S4

最初に1工程増えるだけで以降は変わらず、PVA面の湿気に気をつければ紙と同じ扱いで大丈夫です。
これで紙とトナーの間に水溶性の層が出来て、紙の繊維を気にせずに「箔+トナー」を剥離できます。

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そして剥離前のもう1工程が、新たな支持体の接着です。
箔の上から貼っておいて、水に漬けてPVAが溶けた時に文字がバラバラにならないようにします。

実験ではセロテープに始まり、マスキングテープ、メンディングテープ、ポストイットなど、手元にある
あらゆる粘着性シートを試しました。

結果、吸水性のある素材はダメ。。。箔の支持は問題ないのですが、乾いた時にシワシワに
なって使い物になりませんでした。粘着が強すぎるテープ類もダメ、箔が取り出せません。
そんな時に思いついたのが、カッティングシートを貼るときに使う「アプリケーションシート」です。
微弱粘着性のある厚手の透明塩ビフィルムで、リタックシートなどとも呼ばれています。
本来の用途からして、これはまさに理想の素材でした。

これを箔の上から貼ってよく圧着します。

概念としては

S5

これで紙から「箔+トナー」を剥がす準備が出来ました。

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出来上がったものから必要な部分を切り出し水に漬ければ、紙の裏から水が浸みて5分ほどで
PVAが溶け始めます。
15分もすればPVA層はすべて水分を含んで溶け、アプリケーションシートとそこに貼りついた
「箔+トナー」が用紙からスルっと剥がれます。

Sst6_3
用紙から剥がれたアプリケーションシートの裏面を水で洗い、PVAを落として乾燥させます。
あまりゴシゴシ擦るとトナーと箔が削れてしまうので、指でなでる程度で大丈夫でしょう。
乾けばアプリケーションシートの粘着は復活しています。
これで模型表面への転写準備が出来ました。

PVAの代わりに同じダイソーで見つけたスプレータイプの洗濯糊も使ってみたのですが、成分は
でんぷん糊で、これも水で溶ける性質を持ってはいるものの無色のため塗ったところが良く判らず
ムラになってうまくいきませんでした。
その後、一度紙面に吹いてスポンジで万遍なく延ばしたりもしましたが、PVAほどの効果が無く、
変なニオイが強かったので「でんぷん糊スプレー」による剥離層は実験中止にしました。
純粋なでんぷん糊であればPVAと同じような効果を期待できるものと思われます。

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いよいよインレタシートのようになったスタンピングリーフによる文字箔ですが、これをどうやって
模型の表面に再転写するかでまた悩むことになるのです。

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