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2014年6月 5日 (木)

【模型】 自作インレタ実験室 #2 スタンピングリーフと紙

ちょっと模型本体からは脱線していますが、自作インレタ実験室を続けます。

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箔押し(ホットスタンプ)自体は、自分の結婚式の時に招待状のアクセントとして使おうと思った
のが最初で、その時は「セピア金」のスタンピングリーフを買ってきました。
結局使わなかったため眠ったままになっていたのですが、昨年インレタの自作を考え始めたとき
スタンピングリーフでデカール自作を実践している方々のページを見て、そういう使い道もあるか!
と興奮したものです。

さっそく「マット白」と「錆金」も購入し、あーだこーだとやり始めました。
その時には、すでに目標は「JNR 1」から「菊の御紋章」と車号の「十四」になっていましたが・・・。
自分の中ではプラ板で御紋章本体を作り、箔を転写すればいいかなと簡単に考えていたのです。

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まずはスタンピングリーフについて。

Sr0011729

金色(錆金)を1枚出したところです。
本当に極薄で取扱いに困ります。

この金箔を概念図にすると

Simage1406041

あるいはマット白箔なら

Simage1406042

こんな感じでしょうか。

これをコピーされた文字の上に載せてアイロンやラミネーターで熱を掛けるとコピーのトナーが
溶けて色箔に接着し、冷ましてコピーから剥がせば色箔が支持体から外れてコピーのトナー
部分だけ色箔でコーティングされた形に仕上がるというものです。
こうして使うのが本来のスタンピングリーフ・・・。

その応用でデカールを作るのが『F式WD』や『にしおか式白文字デカール』です。

F式WD http://yamimoarch.shikisokuzekuu.net/e-decal/WL-decal1.html

にしおか式白文字デカール http://traintrain.jp/blog/detail/mid/19270/date/2012-09-17(※)
※Train2のブログサービスは2015年12月18日をもって終了しております。

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デカール方式ならば割と簡単に事は済むのですが、やはりここはベース無しで行きたいところ。
そうすると”一ひねり”しなければなりません。

まず考え付くのがF式WDのように転写したい文字を支持体に残す、いわゆる”抜け殻”使用法。
これだと上手くゆけばコピートナー層無しの極薄転写が可能になります。
しかし、車体標記のような細かい文字を支持体の方にキレイに残すのが至難の業で、、、

Sr0012113

こんなことになるのが関の山。。。これではちょっと使えません。

F式WDの工程の中では文字残りの歩留まりを上げるためにコピック(アルコール溶剤系マーカー)の
カラーレスブレンダ(色の無い溶剤だけが入ったマーカー)を紙の裏から浸み込ませるという技を
使っておられますが、この錆金箔には全く効果が無かったようです。

しかしこの技が一つのヒントとなって、後に熱を使わない転写法へと発展します。

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そうすると錆金箔では”抜け殻”の使用が難しいということで、実験は本来の転写に戻りました。

そこで考えます。

紙に文字をコピーしてそこに箔押ししたら、それをどうやって取り出すの?

まず思いついたのが紙を溶かすこと。
半紙やトイレットペーパーのようなものにコピー出来ないか・・・?

出来ません!

そうです、出来るわけがないんです。
紙にコシが無さ過ぎて、またコピー機の引き込みに負けて中で大変なことになるでしょう。。。
怖くて会社のコピーでは実験できませんでした。

次に思いついたのが、昔「スパイノート」?みたいな名前で見たことのある『溶ける紙』。
重要機密書類などを印刷し、危なくなったら水に入れればすぐ溶けて無くなるというものです。
探すとアマゾンにもありました。 株式会社 大直の「トップシークレットペーパーA4」です。

Sr0012176

しかし高いなぁ、実験に出費はつきものだけど、使えるかどうか判らないものへの投資は怖い。
本当はダイソーで済ませたいところですが、ここは一歩前進するため導入してみました。

結果は、、、

紙の繊維がトナーに残るんです!

確かに見事溶けました。あっという間です。
スタンピングリーフによる箔押しも問題なく出来てます。
しかし、トナーが溶けて紙の繊維を抱き込んでいるため、どうしてもトナーの面に繊維が残ります。

これはちょっと保留だなぁ。

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このあとだいぶ時間が空いて、次に思いついたのが

紙とトナーの間に何か挟む

という方法。
じゃあいったい何を挟めば箔押しした文字だけ取り出せるのか・・・。

紙と一緒にコピー機に通せて、文字がきれいに印字できて、簡単に剥がせるもの?
いろいろ考えた結果、紙の表面に何かを塗って、水か溶剤で溶かせばいいのでは?
そうすると塗料とか接着剤のようなモノ。。。

水でやるならPVA(ポリビニルアルコール)しかありません!

乾けば極薄のフィルムになるし、水にしか溶けない。
何よりも大好きなダイソーで手に入ります(笑)

Sr0011774

いろいろな紙やフィルムにPVAを塗ってコピー機に通す実験をしました。
水分を吸ってシワシワになった紙は乾いても上手く文字が印刷出来ません。
A4全体に塗って周りを引っ張り、乾いたら真ん中の部分だけ切ってハガキサイズでコピー機通したり
工夫しながらトラブルにならないようにやってました。

そんな時に格安アウトレットのレーザープリンターを見つけ、衝動買いしてしまったのです。
これで会社でコソコソとコピー機をいじらなくて済みます!

実験の結果、PVAの塗りやすさ、紙の丈夫さなどを総合すると

キャストコートされた「インクジェット用の写真用紙」がいい

という結論に至りました。
その中でも0.2mm厚くらいのちょっと厚目のものが一番扱いやすいようです。
PVAを塗っても薄い用紙のようにシワシワにならず、印字精度も安定してる感じです。
以前の記事にも書いたように、表面がキャストコートされていても裏から水が浸みこみ、
上手いことPVAを溶かしてくれます。

その点、完全防水のOHPシートは水の浸みこみが無いため、シートをめくりながら水分を
浸透させていくしかなく、手間がかかる割に歩留まりが良くありませんでした。
結局、トナーの土台としての用途だけなので、透けて見える必要は無く、写真用紙を標準にしてます。

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コメント

はじめまして
一年以上前の記事にコメントさせていただき、申し訳ございません
私は、スタンピングリーフを使ってデカールを作っている時に、こちらに辿りついたのですが、質問がありコメントさせていただきました。
キャストコートされたインクジェット写真用紙にレーザープリンタで印刷するのが一番良いとの事ですが、レーザープリンタでインクジェット用紙に印刷をした時に、ちゃんと印刷できるのでしょうか?また、キャストコートされた上にノリを塗っている状態のツルツル面に、トナーはちゃんと付着しますか?印刷後に指で触ったら落ちたりしないでしょうか?どうかご教授お願いします
失礼します

投稿: パー | 2015年10月20日 (火) 23:02

>パーさん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
過去記事へのコメントも大歓迎であります!
早速ですが、、、

>>ちゃんと印刷できるのでしょうか?
大丈夫です。
少なくとも自分の環境では。

>>トナーはちゃんと付着しますか?
大丈夫です。
それを含めて実験しているのがこの一連の記事になります。

私的には納得の行くところまで仕上げることが出来るようになりました。
基本レシピはこの実験通りなので、あとはご自分の味付け次第です。

健闘を祈ります。

投稿: HP10SH | 2015年10月21日 (水) 00:55

ありがとうございます!
上手くできるように頑張ってみます
しかし、キャストコート紙ってなかなか売ってないですね。よろしければ具体的なメーカーや商品名を教えていただけないでしょうか
お願いばかりで申し訳ございません

投稿: パー | 2015年10月21日 (水) 22:51

>パーさん、こんばんは。

キャストコート紙というのは写真用紙がそれにあたります。
私はPLUSの「超きれいな写真用紙」を使っていますが、これがベストなのかどうかは判りません。

投稿: HP10SH | 2015年10月22日 (木) 01:07

色々教えて下さり、ありがとうございます。
チャレンジした結果ですが、なかなか上手くいきません。まず、写真用紙にPVAを塗ったものにレーザープリンタで印刷。これは綺麗に印刷できましたが、次のスタンピングリーフが上手くできたり失敗したりです。これはアイロンの温度が悪いのかなぁと思っています。
そして、スタンピングリーフが上手くいったとしても、次が上手くいきません。水に浸け込んでも、写真用紙が剥がれません。無理矢理剥がすとスタンピングリーフがバラバラになります。1日水に浸けておいても剥がれません。
なかなか難しいですね。
長文失礼しました

投稿: パー | 2015年11月14日 (土) 15:22

>パーさん、こんにちは。
ダメですか・・・何が悪いんでしょう?

もしかしてA4サイズのままとか、大きな状態でやってらっしゃるのでしょうか。
私の場合は大きくても切手2枚分くらいなので、キャストコート紙の横から毛細管現象で水が浸み込んで行くのかも知れません。

サイズが許せば用紙を小さくしてトライしてみてください。
ただ、基本的にはキャストコート紙でも水に漬けておけばPVAはきれいに溶けるハズですが。。。
あとはぬるま湯を使うとか、ですかね。

投稿: HP10SH | 2015年11月14日 (土) 16:52

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