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2014年6月 4日 (水)

【模型】 自作インレタ実験室 #1  MDプリンタに代わるもの

気持ちが乗っているうちに記事を続けて書いておきたいところです。

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かれこれ15年前、当時はいかにきれいな自宅プリントを作れるかということだけでプリンタを選んで
アルプスのMDプリンタを使っていました。

そのうちインクジェットプリンタも6色インク搭載などをうたい文句にしてかなりきれいな写真印刷が
出来るようになったのですが、保存性に難点があったため見本写真程度の使用に限定され、
まだまだMDプリンタは手放せなかったのを覚えています。

2002年頃からでしょうか、写真屋さんのデジタル化が始まり、今では当たり前ですが画像データから
印画紙プリントを作ることが出来るようになりました。
これを知った時はちょっと遠くの写真屋さんに毎日のように出入りして、どんなデータならきれいな
プリントになるのかなど、いちいちデータをCDに焼いてプリントしてもらいに行っていました。
そして2004年には職場のショッピングセンターの写真屋さんにもデジタル機が導入され、店頭の
受付機で各種メディアから顧客が自由に写真を選んでプリントできるようになったため、ついに
写真印刷のためだけに動いていたWindows98機とともにMDプリンタ卒業の時を迎えたのです。

Sr0012170

それでも何かに使えるだろうということで大事に保管してあるのですが、年月を経るうちに
パソコン側が対応しなくなってしまいました。
さすがにこのためだけにもうあの当時のシステムには戻れないですよ。

画像は”お道具箱”から出てきた未使用のMDプリンタ用のインクカセットたち。
この「特色ホワイト」があるからこそ、MDプリンタが自作デカールの必須アイテムとなるのです。

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前置きが長くなりましたが、MDプリンタを持ってはいても現役で動かしていない環境では、
白単色の車両標記を作るためだけにPC環境を再構築するのはちょっと面倒です。。。

そこで何か白色の文字を精細に取り出すことができるものを探すわけですが、私が選んだものは

・テプラ
・修正テープ
・スタンピングリーフ

の3点でした。

テプラはPC接続が出来るタイプの機種であれば好きなフォントや図形などを出力できるようですが、
スタンドアローンタイプの一般的なものは決まったフォントしか出力できず、土台となるテープに
熱転写された文字をきれいに取り出して再転写するのが容易ではなく、実験初期で諦めました。
インレタ素材としての実用性はほとんど無いといって良いでしょう。

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続いて修正テープ。

これは昔、初めて修正テープを見たときに「インレタの素材がつながっただけじゃん」と思ったことに
ヒントを得たもので、通常の6mm幅タイプであればダイソーでいくらでも手に入るのが魅力でした。

ご存知のように修正テープは、弱粘着性の接着剤が塗られた白色顔料インクの薄膜がPET素材
などのフィルムに付着して巻かれているもので、見た目や素材感は「まんまインレタ」です。

これをどうにかして車両標記の文字に仕立て上げようという実験でした。

Sr0010935

ここからどうやって文字を取り出すかかなり頭を捻り、中華レーザーで文字の輪郭をカットする
なんてことも試したりしてみました。

現在実験は止まっていますが、かなり有望な素材だと思います。
どなたか実験してみる方いらっしゃらないですかねぇ。。。

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そして本命のスタンピングリーフ。

Sr0011728

車両標記作りのブレークスルー素材だと思います。

一昔前であればフジコピアンのインレタシートを使い、MDプリンタで特色ホワイトを印字すれば
インレタのようなものを作ることは出来たようですが、その性質上、大変扱いがデリケートで
粘着層も無いため細かい文字などが上手く転写できなかったとの報告も見られます。

MDプリンタの使用が現実的ではなくなり、すでにインレタシートも廃版。。。
白色文字作りには皆さんかなり苦労されているようで、車両標記などには市販のインレタを
使う以外に方法は無いといってもよいのではないでしょうか。

そんな中でも独自の視点で研究されている方はいるもので、前回の記事でもご紹介した
『F式WD』や『にしおか式白文字デカール(※)』といった方法を考案されている方もいらっしゃいます。
※Train2のブログサービスは2015年12月18日をもって終了しております。

この二つが今現在、自作車両標記の白色文字を表現するのに一番適した方法かと思いますが、
どちらもインレタではなく、透明ベースを有する”デカール”であることがひとつの難点でしょうか。
もちろん、丁寧に貼り込みしてクリヤー上掛けすればシルバリングは抑えられるので実用上
問題は無いのかもしれません。

でもやっぱり、どうせならインレタのように使いたい・・・。
出来ないか? 無理なのか?

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そもそもインレタを作るための材料・道具が一般に販売されていないというのが一番の問題なんです。
業務用クロマテックの小分けバージョンでも出してもらえないだろうか・・・。
インレタ作りはそれなりに手間と時間がかかるものだというのは判っていますが、いかんせん
オリジナルインレタは高過ぎます!

もっと手軽に、お安く、好きな標記のインレタ(のようなモノ)を作りたい!
そんな思いを持った方は多いのではないでしょうか。

自分のインレタ作成実験の中で行き詰ったことや失敗したことまで、すべてを書きますので、
何かピン!と来るものがあったら是非ご意見・ご助言などいただければ幸いです。

次回は技術的なことについて少し書いてみたいと思います。

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