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2013年3月 1日 (金)

模型を始めるにあたって

なかば勢いで模型道驀進宣言してしまったが、本当にこれくらいの勢いでないとなかなか重い腰を上げないので
ケツに火がつくくらいがちょうどいいのかもしれない。
もちろん撮影に行きたくなれば行くし、カメラをやめるわけでもない。
それどころか、長いこと自分の中にあるのは

模型をいかに撮影するか

ということだ。

もちろんディスプレイ用ではなく、レールの上を走らせられるものを作りたい。
「作りたい」と書いたように、昔から完成品を買って走らせることには魅力を感じないのだ。
百人百色の模型の楽しみ方があるだろうから他を否定するつもりはもちろん無いが、自分のブログで

自分は何が好きで、自分のスタイルはこうありたい

と書くのは悪いことではないだろう。
一度、自分の中にあるものを全部出して文章にすることで、「自分自身を動かす何か」の正体がナンなのか
つきとめておきたいと思うのだ。

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旧型客車が好きだ
でもダブルルーフや2列リベットのあるようなものはあんまり・・

生まれたときから親父の影響で鉄道好きになったのは紛れも無い事実だ。
物心ついた頃、家の前の東海道線では荷物列車と団臨以外の旧型客車を見ることは出来なかった。
たぶん、テツとして駆け出しの1984年秋、親父と弟と行った板谷峠スイッチバック体験で乗った
旧客のイメージ、そして親父や列車の車掌さん、スイッチバック駅の駅員さんのイメージが昇華されて
今でもすごく大切な思い出、、、これらが旧客好きの原点になっているようだ。

ただ、この頃はまだダブルルーフの戦前の客車にはほとんど興味がなかった。
かろうじて残った車輌も、すでに事業用車に改造されて機関区の隅で眠るようなものばかりで、
子供の頭では彼らの現役時代を思い浮かべて脳内で走らせることは出来なかったのだ。

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親父の 青大将「はと」編成

時間軸は前後してしまうが、たしか自分が小学校低学年の頃に一度だけ、親父がフェニックスかどこかの
ブラスキットを組み上げて、往年の青大将編成を仕上げたことがある。
全ての工程を見ていたが、今でも半田付けと塗装行程のイメージが強く残っている。
青と茶色の客車しか知らない自分にも、何か特別なものに見えていた。
これも旧客好きの下地を作るのに十分なファクターであろう。

後にも先にも親父がキットを組むのを見たのはこれっきりだ。
自分が奥羽本線の旧客列車に大事な思い出があるように、親父が一番多感な時期に強烈な印象を与えたのが
この青大将なのかなと思ったりもして、なんだかしんみりした気分になってしまう。
親父が元気なうちに、その頃の思い出を聞いてみたい。

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ゴハチと客車とあの時代

このブログでも書いたことがあるかもしれないが、自分にとってはロクイチこそが”当たり”の機関車だった。
単に「色違いの機関車が来た」くらいのものだったのが、お召列車牽引という特別な任務のために
生まれてきた機関車であることを知り、さらにその一族兄弟たちが一人一人違った個性を持つことに
大変興味を持った。
好きな人のことをもっと知りたくなるのと同じように、彼ら自身のことを調べ、彼らが牽いていた列車を調べ、
彼らが一番輝いていた時代のことをもっと知りたくなった。

なんだよぉ、これって親父の子供の頃とピッタリ重なるんじゃんか・・・。
そう思ったとき、無性に嬉しかったのはなぜなんだろう。

自分が生きた時代じゃないのに、なぜか懐かしく、すごく癒される。
三丁目の夕日ではないが、本当に日本が、鉄道が輝いていた時代。。。

ジオラマレイアウトを作るとみんな昭和30年代だ、、、などと言われることがあるが、やっぱりその頃の風景を
再現することで癒されたり、大切な思い出を投影できたりするから作るのであって、30年代が流行ってるから
30年代の車輌やジオラマを作るのとはちょっと違うのではないだろうか。

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前回から長々と文章だけを綴って、大変見難いブログになってますが、自分の思っていることを書くことで
ぼんやりとした心の中が少し整理されていくような気がしております。
模型の本題に入る前に、もう少しだけお付き合いください。

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