【あの一枚】 #073 165系 急行東海 最終章へ その17 終 【特集】
消費税関連の作業が立て込んでバタバタです(泣)
急行東海の次の記事ネタ考えてる暇も無く、今回はいよいよ最終日の様子を。
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1996.3.15 東海道本線 川崎-品川 301M
EOS5 + 85mmF1.8 1/350 f.1.8 XP2
80系準急時代の丸型マークを付けて最後の急行東海運用に就くK3編成。
無常にも天気予報が当たり、朝から厚い雲に覆われて露出が無かった。
この付近が工事徐行区間になっていたか何かでシャッター速度の稼げるここにしたような気がする。
それでもポジでは全く無理な明るさで、残念ながらモノクロでスタートした。
この日、初めてKT君と一緒に一日撮影することになり、新馬場の駅で待ち合わせしている。
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1996.3.15 東海道本線 辻堂-藤沢 302M
EOS5 + 80-200mmF2.8 1/500 f.2.8 SRS(2倍増感)
東海2号では若干露出が上がったのでポジの+1増感を入れて待った。
最後は地元で撮っておきたくてナショナル前に来たが、ここが一番スピードが乗るところだ・・・。
ターゲットがファインダーに入ってから1/350のf.3.5だったのを1/500の開放にしている。
御殿山の下で301Mを撮影後、品川に出て常盤軒の品川丼で遅い朝食。
その後平塚まで下って沿線の状況を見たが、どこもそんなに混んでいないようだった。
そういえばこの日は金曜日、学生で本当に良かった。
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1996.3.15 東海道本線 茅ヶ崎-平塚 303M
EOS5 + 50mmF1.8 1/350 f.2.8 XP2
東海3号は何度もかよった宮田自転車前にて。
茅ヶ崎のマックでお昼を済ませると、ついに雨がぱらついてきたのでどうしようか迷ったが
見慣れた場所で最後を見送りたかったためここまでやって来た。
画像処理で明るくなってはいるが、ネガは薄く、もう露出は限界に近い。
最終となる東海4号にはスペシャルマークが付くという。
どこで撮ろうか考えたが、やっぱり見慣れた大船でバルブしようということになった。
そして・・・。
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下り849M、1分延! 大船バルブ撃沈!
夕方から雨脚は強くなり、ホームの黄色い線のところまで雨が吹き込むくらいだった。
上り2番線の接近案内が流れると同時に下りも接近、これはもうダメな予感。。。
東海4号のライトがカーブの向こうから見えたとき、大勢が待つ3番線には遅れの849M入線。
多くのテツが隣のホームにダッシュしたが自分たちはその場に残り、架線に映るライトで304Mが
下り電車の向こうに停車したことを感じていた。
隣のホームでフラッシュが焚かれているのがわかる。
849Mのドアが閉まると同時くらいに急行東海は発車、最後の最後に見事なまでのカブりだった。
10分前くらいに来て自分たちと同じくこちらに残った中学生は泣いていたが、こればっかりは
どうすることも出来ない。。。いや、泣きたいのは3時間も前から待ってた俺たちの方だ。
こうしてスペシャルマークを拝むこともかなわず最後の304Mの撮影は終了している。
追っかけることもせず、366Mでまた集合する予定で一旦解散することにした。
「どんなマークかちゃんと見たかったね」と別れたのだった。
あっけなく終わった急行東海だったが、その後KT君は応募したJR東海静岡支社主催の
急行東海フォトコンテストで特選をとり、後日そのスペシャルマークが進呈されている。
これにより「どんなマークか」どころか、裏まで見られることとなった。
今回KT君に確認したら、手元に届いて18年、畏れ多くて未だ開封すらしていないらしい(笑)
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1996.3.15 東海道本線 大船 366M
EOS5 + 80-200mmF2.8 1sec f.6.7 FL-W SRS(2倍増感)
そして再び訪れた雨の大船、何度ここでバルブしただろうか、、、最後の最後もここで。
翌朝の”急行”東海1号は無いが、通常通り366MとしてK1編成が上ってきた。
すでにマークは外され、どことなく祭りの後の寂しさが漂う。
この日は本当に涙雨と言うに相応しい天気だった。
あれから18年が過ぎたが、昨日のことのように思い出される。
みんな大人って、こんなような感情を蓄積しながら歳をとっていくのだろう。
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1996.3.16 東海道本線 茅ヶ崎-平塚 323M
EOS5 + 85mmF1.8 1/500 f.4.5 SRS(2倍増感)
前夜の雨がウソのように晴れ渡り、朝日を受けて輝く165系11連の323M。
改正当日、前夜発の372Mで上京したK2+K1-1編成は323Mで静岡に戻り、すぐに西富士宮へ
回送されることになっている。
1982年11月改正で153系から引継ぎ、13年半続いた165系K編成による急行東海で通いなれた
馬入川の景色もこれで見納め。
まだ低い朝日に車体を輝かせて、精一杯の自己主張をしているかのように見えた。
さよなら、急行東海。 さよなら、165系。
これが東京口での165系静岡車最後の営業列車となった。
前夜366Mで上ったK1編成もこの後回送で下ったが、静岡に戻ることは無くそのまま西富士宮へ
疎開留置となっている。
また前夜375Mで下ったK3+K2-1は付属編成が大垣-米原間の運用に充当された後、こちらも
静岡には戻れず西浜松へと回送され廃車を待つこととなる。
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2週間以上にわたり続けた165系急行東海の記録ですが、今見返すと同じところでばっかり
撮っていて、なんだかもったいないと感じてしまいますね。
もうちょっと活動範囲を広げられなかったのかな? 根府川とか、函南とか、興津とか。
初めにプランニングした撮影はどうなっちゃったのでしょうか・・・(笑)
まぁ、それでも試験勉強があるのに良く出てたと思います。
おかげさまで試験にも合格し、晴れ晴れした気持ちで大学院生生活を送れることになりました。
で、やっぱり急行型電車、好きだなぁ。
KATOの165系欲しくなっちゃいました。。。
さて、暖かくなってきたし模型再開です!
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